会社を退職したい!と決めたものの、それを上司に切り出すタイミングってなかなか難しいですよね
「今、忙しい時期だから・・・」
「今日は機嫌がよくなさそうだから後日にしよう」
なんて先延ばしにしているズルズルと会社に居続けてしまうなんてことになったり・・・
私も転職を4回経験していますが「会社を辞めるぞ!」と決める時間より
「いつ辞めると伝えよう・・・」と考える時間の方がいつも長かったです
それ程「会社を辞める」と伝えるには思っている以上にパワーが必要になるんですよね
でも、伝えるタイミングを待ち続けてはいつまでも退職出来ません・・・
そこで、この記事では「会社を辞める伝えるタイミング」を「自分で作る」ことでその悩みを解決出来る様にしていきたいと思います!
1.結局辞めるタイミングはいつがいいのか?
これは世間的には「会社が忙しくない時期」が正解です
繁忙期に1人戦力が抜けてしまうよりも、閑散期に1人戦力が抜ける方が間違いなく良いです
退職を切り出すタイミングも繁忙期の最中に伝えるよりも、閑散期に伝える方が良いと思います
繁忙期は皆心にも余裕がないので、そのタイミングで退職を切り出された場合
「こんな忙しい時期に言うなんて!」
「皆が頑張ってるのにモチベを下げる様なことを言ってくるな!」
なんて反応を返される可能性が非常に高いです
そうでなくても
「繁忙期は忙しいから辞めたくなるのは分かるけど、もう少ししたら楽になるから」
「今辞められたら困るからもう少し頑張ってもらいたい」
と引き留められてしまって、尚更退職タイミングに困ることも・・・
なので貴方の退職理由が急ぎではないのであれば閑散期に退職を伝えるのが良いでしょう
問題なのは貴方が出来るだけ早く辞めたい場合です
「精神的にボロボロでこれ以上この会社にいるのが耐えられない!」
そんな場合は会社の都合は関係ありません。すぐに退職の胸を上司に伝えましょう
「それが出来たらとっくにやってるよ!」
という方にお勧めするのが「辞めるタイミングを自分で作る」ということです
2.「辞めるタイミングを自分で作る」ってどういうこと?
私も最初に勤めた会社では社風が合わず、精神的にボロボロになっていました
それでも退職を切り出すタイミングが分からず、結果限界を迎えて切羽詰まった状態で上司に退職の旨を伝えることになりました
泣きながら退職の旨を伝えた上司は私に言いました
「あと2ヶ月で新人が入って来るからそれまでは働いてね」
「退職を伝えたからと言ってすぐには辞められない」
実際は民法上、退職通知から2週間経てば労働者は会社を退職することが認められています(有期雇用などは含まれないそうです)
冷静な時であればそのことにも気づけるのに、精神的に限界を迎えていた私は上司の言うことを鵜呑みにして「会社の都合のいい形で」退職することになりました
この件に関しては今も悔しい思いをしています
ただでさえ好きではない会社だったのに辞める時まで会社の都合に合わせることになりました
世間的には円満退社ではありましたが、私にとっては一番嫌な退職の記憶となっています
そこで私が学んだのは退職のタイミング、切り出すタイミングは自分で作るべきだということです
「自分でルールを作り、それに沿って退職を切り出し、実際に退職する」
これがとても重要だと気づきました
3.タイミングの作り方の例
ではそのルールとはどういったものか、実際私が2つ目の会社を退職する際に決めたルールをお伝えしたいと思います
そのルールとはとても簡単
「嫌だと思うことが100個貯まったら退職を伝える」
これでした
私が2つ目に入った会社は所謂ブラックで、1つ目の会社に比べて待遇面が非常に悪かったです
人間関係や社風自体は1つ目に比べてましだったとは言え、ブラック会社故か先輩や同僚も何処かピリピリとしていました
働いて2年目を過ぎた辺りから「このままこの会社に居ても今以上に良い未来は来ない」と思う様になり、会社を辞めることにしました
1つ目の会社を辞めた時の事もあり、私は退職の切り出し方にとても悩みました
2つ目の会社は夏(7~9月)がプチ繁忙期、冬(12~3月)が超繁忙期で辞めるタイミングも難しかったからです
「いつ言おう」「なんて言おう」と悩んだ私は、”その時の感情に左右されない為のルール”を設けることにしました
そのルールとは数行前にも書いた通り「会社で嫌な事があったらそれをカウントして、100個貯まったらその日に退職を伝える」というものでした
それを決めた日から私は会社で嫌な事があったらひっそりとカレンダーに赤い丸を付けるようになりました
そしてカレンダーの赤い丸が90個ついた辺りから伝える文面を考え、100個貯まったその日に退職を上司に伝えました
赤い丸が90個貯まった辺りから切り出し方や何故退職するかの伝え方を考え始めていたので、退職の切り出しも、その際の話し合いもとても落ち着いて話すことが出来ました
これは私が作ったルールであり何も皆さんが同じルールを設定する必要はありません
100個じゃなくても20個に変えても良いですし、他の例としては
・「生活費3か月分を確保したら伝える」
・「退職したらやりたいことが5つ見つかったら伝える」
・「次のボーナスを貰ったら伝える」
・「転職先が決まったら伝える」
などなど、自分の設定しやすく且つ行動に移しやすいルールを決めると良いと思います
無理なルールを設定してしまうといつまでたっても退職を切り出すことは出来ません
あえて無理なルールを自分に設定して在職期間を増やすという方法もありますが、それは退職の為のルールと言うよりは自分を鼓舞して働くためのルールに変わってしまうので、あくまで退職したい方は無理なルールは設定しない方がいいと思います
4.自分の人生は他人に操作させなくて良い
会社を辞めると決めたのに、それを切り出すタイミングを窺っている貴方はとても気の遣える素敵な人なのだと思います
「出来るだけ会社や同僚に迷惑を掛けたくない、後味悪く会社を辞めたくない」
そんな気持ちが強くてなかなか退職を切り出せない人
私自身も転職を繰り返している人間ですが、同時に退職していく人を何人も見送ったことのある人間でもあります
その経験からしてお伝えします
「貴方が居なくても会社はなんとかなる」
「辞めた貴方のことをいつまでも気にする人はいない」
と言うことです
退職していく人の中には急に休み始めて出勤をしないまま自然退職になった人もいましたし
退職を伝えた次の日から音信がなくなり来なくなった人もいますし
会社の悪口を全て吐き出して、会社の人間を呆れさせたまま辞めていった人もいました
そういう風に居なくなった人たちのことを、会社に残った人たちは何かと口にしていました
辞めてから大体”1週間くらいの間”は、です
人ひとりが辞めたって会社は潰れませんし、最初は誰かが辞めた人の業務を被るかもしれませんがそれもすぐに慣れていきます
みんな仕事に没頭して、辞めていった人のことなんて忘れていきます
だってもう自分には関係ない人間だからです
良くない辞め方をした人たちですらすぐ忘れられていきます
きちんと筋を通して辞めていった貴方のことなど尚更すぐに忘れていくでしょう
辞める貴方にとって退職は一大イベントでも、残る側にとってみれば慣れた日常の出来事でしかありませんからね
これは悪い意味で言っているのではありません
他人にとってその程度でしかない出来事を、貴方だけがずっと悩み続ける必要はないということです
貴方だけが悩んで、気を遣って、我慢して・・・
そんなことをさせる会社はさっさと去っていった方が絶対に貴方の為になります
「貴方の人生は貴方だけが操作出来るもの」で、他人に操作させる必要はまったくありません
少しの勇気を持って退職を伝えてみてください、そうすれば貴方の人生はもっと良くなる筈です
それでもきっかけが欲しい時はこの記事で紹介したようにルールを設定して自分で退職を切り出すきっかけを作ってみてくださいね